荒川区・町屋の段差解消リフォーム|玄関・浴室・室内の転倒対策

皆さん、こんにちは。東京都荒川区町屋を拠点に、内装リフォームや家具・建具工事、バリアフリー工事などを手掛けている株式会社形山工務店です。


玄関の上がり框がつらそう、浴室入口で足を高く上げている、部屋の敷居につまずくことが増えた。親御さんの家で、このような様子が気になっていませんか。


若い頃は意識せずにまたげていた数センチの段差も、足腰が弱くなると転倒の原因になります。ただし、家中の段差をすべてなくそうとすると、工事の範囲も費用も大きくなりがちです。


まずは、毎日使う場所や転倒した際の危険性が高い場所を確認し、必要な順番で整えていきましょう。


【要点まとめ】

  • 段差の高さだけでなく、通る回数や動作から危険度を判断する
  • 段差を完全に撤去できない場合は、スロープや手すりを組み合わせる
  • 玄関・浴室・トイレへの動線は優先して確認する
  • 床や建具との取り合いによって工事方法が変わる
  • 介護保険などを利用する場合は工事前の申請が必要


【目次】

  1. 段差解消は「全部なくすこと」から考えなくてよい
  2. 段差が気になりやすい場所
  3. 段差の状態に合わせて工事方法を選ぶ
  4. 工事の優先順位・費用・制度を確認する
  5. 形山工務店は床・建具・動線までまとめて確認する
  6. 小さな段差でも、気になった時点で確認する




■段差解消は「全部なくすこと」から考えなくてよい

段差解消リフォームというと、家中の床を同じ高さにする大がかりな工事を想像するかもしれません。実際には、段差の場所や高さ、親御さんの動き方に合わせて、部分的に整える方法もあります。


たとえば、玄関の上がり框には式台を置き、一度に上げる足の高さを小さくする方法があります。部屋の敷居なら、見切り材で傾斜を付けたり、周囲の床をかさ上げしたりすることで移動しやすくなる場合もあるでしょう。


段差そのものを撤去できなくても、手すりを設けて体を支えられるようにする、足元を照らす、滑りにくい床材に変えるといった対策があります。


大切なのは、段差をゼロにすることではなく、親御さんが無理なく安全に移動できる状態をつくることです。




■段差が気になりやすい場所


・玄関・上がり框

玄関では、靴を脱ぐ、腰を下ろす、荷物を持って段差を上がるといった複数の動作が重なります。上がり框が高い家では、式台で段差を分けたり、縦型の手すりを設置したりする方法があります。


スロープを設ける場合は、玄関の奥行きや扉の開閉スペースも確認しなければなりません。傾斜が急すぎると、かえって上り下りが難しくなるため、広さに合わせた判断が必要です。



・部屋と廊下の敷居

和室と廊下、リビングと隣室の境目には、数センチの敷居が残っていることがあります。小さな段差でも、すり足で歩く方にとってはつまずきやすい場所です。


敷居を撤去できるケースもあれば、床との高さが合わず、周辺の調整が必要になることもあります。建具の開閉に影響しないかまで確認して工法を決めます。



・浴室・脱衣所

浴室入口の段差は、床が濡れて滑りやすいことも重なり、転倒につながりやすい場所です。入口だけでなく、浴槽をまたぐ高さや洗い場での立ち座りも確認しましょう。


段差の解消、滑りにくい床材への変更、手すりの設置などを組み合わせると、動作全体を支えやすくなります。



・トイレ・寝室までの動線

夜間に寝室からトイレへ向かう途中に段差があると、暗さや寝起きのふらつきによってつまずくことがあります。


昼間は問題なく通れていても、夜間は足元が見えにくくなります。段差だけでなく、照明の位置、床に置かれた物、めくれたマットなども一緒に見直してください。




■段差の状態に合わせて工事方法を選ぶ



・簡易スロープや見切り材を設置する

小さな段差には、傾斜の付いた部材を設置する方法があります。比較的工事の負担を抑えやすい一方、固定が不十分だと部材自体がずれ、つまずきの原因になることもあります。


市販品を置くだけでよいのか、床にしっかり固定した方がよいのかを、通行頻度や使う方の状態から判断します。



・敷居を撤去する

部屋と廊下の間にある敷居を撤去し、床をつなげる方法です。ただし、敷居が建具のレールを兼ねている場合や、左右の床に高低差がある場合は、単純に取り外すだけでは済みません。


引き戸の交換や床の補修を伴うこともあるため、周辺の納まりまで確認します。



・床をかさ上げする

低い方の床を上げ、隣の部屋と高さをそろえる方法です。広い範囲を平らにしやすい反面、扉が床に当たったり、収納の開口部と高さが合わなくなったりする場合があります。


古い住宅では床下の状態も確認し、沈みや腐食などが見つかった場合は、表面だけでなく原因への対応を考える必要があります。



・手すりや床材変更を組み合わせる

段差を完全になくすことが難しい場所では、手すりで体を支えられるようにする方法があります。浴室や脱衣所では、滑りにくい床材への変更も有効です。


一つの工事だけで考えず、実際の移動や立ち座りに合わせて組み合わせることで、必要以上に大きな改修を避けられる場合があります。




■工事の優先順位・費用・制度を確認する

段差が複数ある家では、次の順番で優先度を考えると整理しやすくなります。


  1. すでにつまずいた、転倒した場所
  2. 浴室や階段など、転倒時の危険が大きい場所
  3. 玄関やトイレなど、毎日必ず使う場所
  4. 壁や家具につかまりながら通っている場所
  5. 今後、歩行器や車いすを使う可能性がある場所


費用は、簡易的な見切り調整で済むのか、床のかさ上げや建具交換まで必要なのかによって大きく変わります。表面上は小さな段差でも、床下の傷みや建具との高さ調整が必要になることがあるため、現地確認後の見積もりが基本です。



・荒川区の制度について

要支援・要介護認定を受けている方は、介護保険住宅改修の対象になる可能性があります。手すりの取り付け、段差解消、滑り防止を目的とした床材変更、扉の取り替えなどが対象工事として挙げられています。


支給限度額は20万円で、利用者負担は原則1割から3割です。また、要介護認定で非該当となった方を対象とする、荒川区独自の住宅改修予防給付もあります。


制度を利用するには、原則として工事前の相談と申請が必要です。工事を始めてからでは対象にならない可能性があります。老朽化だけを理由とする工事や、大規模な増改築は対象外となる場合もあるため、荒川区の担当窓口やケアマネジャーへ事前にご確認ください。


工事をするか決める前でも、どの段差から確認すべきか相談できます。

段差や転倒が心配な場所を相談する




■形山工務店は床・建具・動線までまとめて確認する

形山工務店は、荒川区町屋を拠点に、内装、床、家具・建具、バリアフリー工事などを手掛けています。段差だけを見るのではなく、周囲の床や扉、普段の移動経路まで確認できることが工務店へ相談する利点です。


古い住宅では、床の高さや建具の寸法が現在の規格と合わないこともあります。段差をなくした結果、扉が開かなくなったり、別の場所に高低差が生まれたりしては意味がありません。


今ある床や建具を活かせる場合は残し、安全のために必要な場所から手を入れる。全部を壊して作り直すのではなく、暮らしへの影響と予算を考えながら順番を決めていきます。



・相談から施工までの流れ

  1. 段差が気になる場所と親御さんの様子を共有
  2. 現地で段差の高さや生活動線を確認
  3. 床下・建具・壁など周辺の状態を確認
  4. 危険度と使用頻度から優先順位を整理
  5. 工事方法・費用・制度利用の可能性を説明
  6. 必要な申請後に工事
  7. 完成後に実際の歩きやすさを確認


複数の段差がある場合は、見積もりを場所別に分けておくと、今回直す場所と将来検討する場所を判断しやすくなります。




■小さな段差でも、気になった時点で確認する



・数センチの段差でも相談できますか?

相談できます。わずかな段差でも、すり足で歩く方や夜間に通る場所では転倒につながることがあります。高さだけでなく、使用頻度や動作から判断します。



・段差を完全になくせない場合はどうしますか?

簡易スロープや式台、手すり、床材変更などを組み合わせます。無理に大がかりな工事をせず、安全性を高める方法を検討します。



・手すりも一緒に取り付けられますか?

手すりと段差解消をまとめて相談できます。段差を越えるときにどこへ手を伸ばすかを確認し、使いやすい位置を考えます。



・住みながら工事できますか?

部分的な工事であれば、住みながら進められる可能性があります。床の広い範囲をかさ上げする場合などは、工事日数や家具移動について事前に説明します。


親御さんの家の段差は、本人が長年慣れているため、不便を口にしないこともあります。しかし、壁や家具につかまるようになった、足を高く上げにくくなったと感じたら、住まいを見直すタイミングです。


全部を一度に直す必要はありません。毎日通る場所や、転倒したときの危険が大きい場所から確認してみましょう。「どの工事が必要か分からない」という段階でも大丈夫です。

親の家の危ない場所を見てもらう