皆さん、こんにちは。東京都荒川区町屋を拠点に、原状回復工事や内装リフォーム、家具・建具工事などを手掛けている株式会社形山工務店です。
賃貸物件の退去後、どこまで直して次の募集を始めるべきか迷うことはありませんか。傷んだクロスや床は直したいものの、すべて新品にすると費用がかかります。一方、最低限の原状回復だけでは、部屋の古さが目立つかもしれません。
大切なのは、原状回復として必要な工事、建物を維持するための修繕、次の入居者に選ばれやすくする小改修を分けることです。
予算を均等に使うのではなく、内見時に気づかれやすい場所や、入居後の使いやすさに関わる部分から優先して整えていきます。
【要点まとめ】
- 原状回復と空室対策の小改修は分けて考える
- 契約内容と退去時の室内状況を先に確認する
- 建具・床・収納・水まわりは内見時の印象や使いやすさに影響する
- まだ使える設備まで交換する必要はない
- 工事内容を優先順位別に分けると予算を判断しやすい
【目次】
- 原状回復・維持修繕・小改修を分けて考える
- 退去後によくある修繕・小改修
- 費用をかける場所と抑える場所の決め方
- 原状回復・小改修の費用と工期
- 形山工務店なら室内の不具合をまとめて確認できる
- 原状回復の先まで考え、次に貸しやすい部屋へ
■原状回復・維持修繕・小改修を分けて考える
「原状回復」とは、部屋を入居前とまったく同じ状態へ戻すことではありません。国土交通省のガイドラインでは、入居者の故意・過失や、通常の使用を超える使い方によって生じた損傷などを復旧するものと整理されています。
経年変化や通常使用による損耗は、一般的には貸主側の負担として考えられます。ただし、実際の負担区分は賃貸借契約の内容や特約、損傷の原因によって変わるため、工事範囲を決める前に確認が必要です。
退去後の工事は、次の3つに分けると整理しやすくなります。
・原状回復
入居者の使用によって生じた傷や破損などを復旧する工事です。クロスや床の補修、壊れた建具の修理などが該当します。貸主と借主のどちらが負担するかは、契約内容や経過年数を踏まえて判断します。
・建物を維持するための修繕
水漏れ、設備の故障、床の剥がれ、扉の開閉不良など、次の入居者が安全に暮らすために必要な工事です。見た目だけではなく、放置すると傷みが広がる不具合を優先します。
・貸しやすくするための小改修
原状回復後に、部屋の使いやすさや内見時の印象を整える工事です。収納の改善、床材や照明の変更、古さが目立つ建具の調整などが考えられます。
原状回復として必要な工事と、空室対策として行う工事を見積もり上でも分けておくと、費用をかける場所を判断しやすくなります。
■退去後によくある修繕・小改修

・クロス・壁・天井
クロスは、部屋に入った瞬間の印象を左右します。ただし、小さな汚れや傷が一部分だけにある場合、必ずしもすべて張り替える必要はありません。
部分補修で済むのか、一面だけを張り替えるのか、部屋全体を整えた方がよいのかを、汚れの範囲や既存クロスとの色差から判断します。カビや結露跡がある場合は、表面をきれいにするだけでなく原因の確認も必要です。
・フローリング・クッションフロア
床は内見時に目に入りやすく、歩いたときの印象にも関わります。フローリングの小傷なら補修で済むことがありますが、剥がれや浮き、沈みがある場合は下地まで確認した方がよいでしょう。
洗面所やトイレなどのクッションフロアは、変色やめくれが目立つ場合に張り替えを検討します。部屋全体の用途や想定する入居者に合わせて、清掃しやすさや耐久性も考えます。
・建具・収納
室内ドアや収納扉が閉まりにくい、引き戸が重い、取っ手がぐらつくといった不具合は、内見時の小さな違和感になります。
丁番や戸車の調整、部品交換で直る場合もあるため、すぐに建具全体を交換するとは限りません。形や寸法が古い建具では、枠や床との納まりまで見ながら対応を判断します。
・水まわり・設備
水栓、洗面台、トイレ、換気扇、照明、網戸など、毎日使う部分の不具合も確認します。パッキンやコーキングなど、小さな部品交換で改善できるケースもあります。
設備が古いからといって、すべて交換する必要はありません。正常に使えるか、清掃で印象を改善できるか、交換した場合に家賃や募集条件へどの程度影響するかを考えます。
■費用をかける場所と抑える場所の決め方
賃貸1室の改修では、きれいにすることだけでなく、かけた費用に見合う効果があるかを考える必要があります。次の順番で優先度を整理すると、過剰な工事を避けやすくなります。
- 水漏れや漏電、床の剥がれなど安全性に関わる不具合
- トイレ・洗面・建具など毎日触れる場所
- クロス・床・照明など内見時に目立つ場所
- 収納や室内干しなど暮らしやすさに関わる部分
- まだ使用できるものの、デザインが古い設備
最初の三つは優先度が高い一方、見た目の古さだけが理由の設備交換は、募集条件や想定入居者を踏まえて検討します。
たとえば、設備を丸ごと交換する予算を、建具の調整、クロスの一面張り替え、照明の変更などへ分けた方が、部屋全体の印象が整う場合もあります。
全部を新しくするのではなく、直す場所・活かす場所・次回へ回す場所を分けることが、賃貸1室の小改修では重要です。
■原状回復・小改修の費用と工期
原状回復の費用は、間取りだけでは決まりません。傷や汚れの範囲、既存材料、家具や残置物の有無、工事箇所の数によって変わります。
荒川区の比較サービスに掲載されている参考相場では、ワンルーム・1Kのハウスクリーニングで1万円台後半から2万円程度、6畳の壁紙張り替えで3万円台から5万円台、クッションフロアの張り替えで5万円台から7万円台が目安として紹介されています。
ハウスクリーニングと床・壁紙の張り替えをまとめた場合は、10万円台前半から後半まで幅があります。ただし、これらは第三者サイトの参考情報であり、形山工務店の見積金額ではありません。正式な費用は現地確認後に提示します。
・工期を決める主な要素
- 施工する部屋の広さ
- クロス・床材の張り替え範囲
- 建具や設備の部品手配
- 残置物や家具の有無
- 複数業種の工事が必要か
- 退去日から募集開始までの期間
募集開始日が決まっている場合は、最初の相談時に共有してください。すべての工事を同時に進めるのが難しいときは、募集前に必要な工事と、入居状況を見ながら今後検討する工事に分ける方法もあります。
原状回復だけでよいのか、小改修まで必要なのか決まっていない段階から相談できます。
■形山工務店なら室内の不具合をまとめて確認できる
形山工務店は、荒川区町屋を拠点に、原状回復、内装、水まわり、家具・建具、ハウスクリーニングなど、賃貸物件に関わる幅広い工事へ対応しています。
クロスは内装業者、扉は建具業者、水まわりは設備業者というように相談先を分けると、オーナー様や管理会社様の調整負担が増えてしまいます。住まい全体を見られる工務店へ相談することで、複数の不具合をまとめて確認しやすくなります。
また、古い物件では、現在の規格に合わない建具や設備が使われていることも少なくありません。交換を前提にせず、調整や部分補修で使い続けられるかを確認します。
・相談から工事完了までの流れ
- 物件の所在地・間取り・退去予定日を共有
- 契約内容と退去後の室内状況を確認
- 現地で壁・床・建具・設備を確認
- 原状回復・維持修繕・小改修に分類
- 優先順位を分けた見積もりを提示
- 工事範囲と募集開始日を調整
- 施工・清掃
- 完了状態を確認
施工事例を掲載する場合は、間取り、地域、退去後の状態、工事内容、工期、費用をそろえると、同じような物件を持つオーナー様が判断しやすくなります。全面改修だけでなく、建具調整や床の部分補修といった小規模な事例も有効です。
■原状回復の先まで考え、次に貸しやすい部屋へ
・賃貸1室だけでも相談できますか?
1室の原状回復や部分改修から相談できます。壁や床だけでなく、建具、水まわり、収納など、気になる箇所をまとめてお伝えください。
・原状回復と小改修を分けて見積もりできますか?
工事内容を目的別に分けることで、今回必ず行う工事と、予算に応じて追加する工事を判断しやすくなります。
・クロスや床は部分補修できますか?
傷みの範囲や既存材料の状態によっては、部分補修が可能です。ただし、色や柄の差が目立つ場合は、一面または一室単位の張り替えをご提案することがあります。
・管理会社からの依頼も相談できますか?
物件の状況や工事内容を確認したうえで対応を検討します。退去日、募集開始予定日、希望する報告方法などもあわせてお伝えください。
・工事内容が決まっていなくても相談できますか?
「どこまで直せばよいか分からない」という段階から相談できます。現地の状態を見ながら、急ぐ工事と後回しにできる工事を整理します。
原状回復は、傷んだ場所をきれいにするだけの作業ではありません。次の入居者が安全に使える状態を整え、募集時の印象や入居後の暮らしやすさまで考える機会でもあります。
大きなリノベーションを行わなくても、建具を調整する、傷んだ床を部分的に直す、照明や収納を見直すといった小改修で、部屋の印象が変わることがあります。
全部を交換する前に、まだ使える部分と直した方がよい部分を整理してみませんか。荒川区・町屋周辺の賃貸1室でお困りの際は、現状確認からご相談ください。

